ウソツキセンセイ
 それも意外で、ついあたしは笑ってしまった。


「何笑ってんの」


「新たな弱みを握ったような感じがします」


「別に甘いものが好きなのは弱点でも何でもないから」


 今度は少しふてくされたのか、平塚先生はテーブルに頬杖をついた。


 平塚先生の新しい一面を知ると、胸が温かくなる。


 やっぱり、あたしはこの先生に恋をしてしまったのだろうか。


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