ウソツキセンセイ
「……なのね……」


「あぁ、………な」


 年配の方の後ろを通ると、二人の小さな声が聞こえた。


 なんとなく彼らのお墓をチラッと一瞥すると、大きく「平塚家之墓」とあった。


 ……平塚家?


「まだアカネが生きていたら……うぅっ…」


「あんなに教師になりたいって言ってたのに……神というものはなんて酷い…」


「やっぱりアイツと茜を早くから隔離させるべきだったのよ」


「あぁ…我々の判断が間違っていたせいだな…」


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