ウソツキセンセイ
「……ほんと、馬鹿だなぁ、横田さんは」


「わっ!?ちょ、平塚先生!?」


 あたしの髪の毛を、ぐしゃぐしゃと力強くかき乱す。おかげで平塚先生の今の顔がまったく見えない。


「俺は他人に何か言われてへこむような奴じゃないよ。そういうのにいちいち気にしていられないでしょ?」


「えっ…?えええっ!?」


 じゃあ今のシリアスな雰囲気は何だったの!?あたし、めっちゃ真面目な話をしちゃったじゃん!!


 あたしの頬が、恥ずかしさのあまり一気に真っ赤になった。


 良かった、髪の毛をぐしゃぐしゃにされているおかげで、この顔は平塚先生に見られることはない。


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