ウソツキセンセイ
「──っ!?」


 思わずあたしは息を呑んだ。


「ひ、平塚先生!!?」


 階段に響いたあたしの声は、少し震えている。


「平塚先生!!?大丈夫ですか!?」


 あたしは急いで階段を駆け下りて、踊り場で倒れている平塚先生の身体を揺さぶる。


 でも、先生は目も開けないし、返事もしてくれない。


 そうだ、誰か呼びに行かなきゃ…!


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