ウソツキセンセイ
「あれ、紅音?」


「あ、蒼依!?」


 保健室には橋本先生じゃなくて、なぜか蒼依がいた。なんで、と一瞬思ったけれど、そんなことより平塚先生の方が大事だ。


「蒼依、平塚先生が、平塚先生が……!」


「紅音、落ち着いて!落ち着いて喋って」


「落ち着いてられない!!平塚先生が倒れてるの!!階段で!!」


「分かった、だから橋本先生のところに来たんだね。でも、今先生は買出しに行ってるから、職員室に行こう!」


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