ウソツキセンセイ
 蒼依は息も絶え絶えなあたしの手を引いて、職員室まで引っ張る。


 バタバタと廊下に騒がしい足音が響いたせいか、職員室の窓から「騒がしいぞ!」という教頭先生の声が飛んできた。


「教頭先生!!」


 蒼依は、息が上がったあたしの代わりに、教頭先生にことの状況を伝えてくれた。


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