ウソツキセンセイ
 それに、今ものすごく顔が真っ赤だろうから、平塚先生が後ろを向いていてくれてよかった…。


「ありがとう、もう大丈夫」


 そう言って、平塚先生は元に戻って、またゴロンと横になった。


 そして、あたしの顔を見てあははと笑う。


「何真っ赤になってるの」


 いつも通りの、いたずらっぽい笑顔を浮かべてそう言った。


「この部屋が暑いからですよ…!」


「本当は?」


「えっ…?」


「本当はどうなの?」

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