ウソツキセンセイ


***


 頭がすごくぽわぽわとする。


 お昼寝から目覚めたような、そんな感覚にあたしは陥っている。


 ……ん?お昼寝?


 勢いよくあたしは身体を起こす。


 隣には既に平塚先生の姿はなく、時計の針はもう三時を過ぎていた。


「あたし……寝てたの?」


 確かあたしは平塚先生に引き寄せられて、そのままベッドに倒れ込んで、心地よくなって……。そこから先の記憶がない。

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