ウソツキセンセイ
「まだ平塚先生は本調子じゃないみたいだから、講習終わるまで先生のことよろしくね」


「あ、うん。分かった」


 蒼依も橋本先生と同じことを言う。


 あ、そう言えば。


「ねぇ、蒼依はなんで保健室にいたの?」


「ん?あぁ、橋本先生に救急箱の補充を頼もうとしてたんだよね。絆創膏もガーゼが切れちゃって、橋本先生に買い出しを依頼したの」


「あ、そうだったんだね」


「これで橋本先生が帰ってくるの遅かったら、平塚先生は救急車で運ばれていたかもね」


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