ウソツキセンセイ


***


 家に着くなり、あたしはベッドにダイブする。


 あれ、ベッドってこんなにふかふかで気持ち良かったっけ?


「………もう…」


 本当に訳が分からなくなってきた。


 あたしの頭の中は、いよいよ末期かもしれない。


 外はもうすぐ日が暮れようとしている。さっきまでオレンジ色に輝いていた夕日は、いつの間にか青黒くなっている。

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