ウソツキセンセイ
 そうだ。汗と一緒にモヤモヤも流してしまおう。


 なんて思ったけれど、モヤモヤだけは一向に流れてはくれなかった。


 それは、何日も何日も、あたしにつきまとって、全然晴れてくれない。


 そうしている内に、日だけがどんどん過ぎ去って、もう二学期がスタートしてしまった。


 何がなんだか分からないまま、高校生活最後の夏休みは過ぎてしまった。


 …とても損をした気分だ。


 そんな気分のまま、あたしは重い足を引きずって学校へと向かう。

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