ウソツキセンセイ
 さっきとは打って変わって、平塚先生は素っ気ない態度になる。


 だけど、その目は本気で、あたしに帰れと促している。


「……帰りません」


「…本当、聞き分けが悪いなぁ。そういう子、大嫌いだよ」


「きゃっ!?」


 テーブルで支えていたあたしの腕を平塚先生に引かれて、あたしはバランスを崩してしまう。


 そのまま勢いよく平塚先生の元に倒れ込んでしまい、あたしは身動きが取れなくなってしまう。


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