ウソツキセンセイ
 あたしが意を決して、平塚先生に対して全部言ったのに。


 それでも平塚先生は話そうとしない。


「帰れって言ってるんですよ。僕の言っていることの意味が分かりませんか?」


 あたしを見る目は、とても冷たい。


 その視線に、あたしは思わず息を呑んでしまう。


 今すぐここから出ていった方がいい、そう本能が言っている。だけど、あたしの足は動こうとしない。


「平塚先生が言うまで…帰りません……」


「とんだじゃじゃ馬ですね。僕と貴方は教師と生徒。それ以上でも以下でもないんですよ?作業の邪魔ですから、帰ってください」


「──っ!」

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