ウソツキセンセイ


***


『えっ?フラれた?』


 家に帰ってあたしはすぐにお風呂に入り、蒼依に電話をかけた。


 夜ご飯なんてとても食べられる状態じゃないし、今はとにかく蒼依に愚痴を言いたかった。


「うん。だから明日、スイーツ食べ放題行こう。ヤケ食いしたい」


『まぁ…明日は部活休みだけどさ…いいの?平塚先生の勤務最後の日だよ?』


「………いいよ。平塚先生のことは黙って諦める。スッキリしないけどね!」


 ベッドに横になり、あたしは天井を仰ぐ。


 あぁ、思い出すだけでも泣きそうになる。


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