ウソツキセンセイ
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『えっ?フラれた?』
家に帰ってあたしはすぐにお風呂に入り、蒼依に電話をかけた。
夜ご飯なんてとても食べられる状態じゃないし、今はとにかく蒼依に愚痴を言いたかった。
「うん。だから明日、スイーツ食べ放題行こう。ヤケ食いしたい」
『まぁ…明日は部活休みだけどさ…いいの?平塚先生の勤務最後の日だよ?』
「………いいよ。平塚先生のことは黙って諦める。スッキリしないけどね!」
ベッドに横になり、あたしは天井を仰ぐ。
あぁ、思い出すだけでも泣きそうになる。