ウソツキセンセイ
 蒼依は須藤さんからそれを受け取り、中身を取り出す。


 花柄の色紙にレースのマスキングテープ、非常に女の子らしい可愛い色紙だ。


 既に何人か、クラスの女子の寄せ書きが集められている。きっと、この空いたスペースにあたしたちが書くんだろう。


「先に書く?」


 蒼依はあたしに聞くけれど、あたしは首を横に振る。


「流石にあたしは書かなくていいや」


「えっ、もったいないよー。書きなよ」


 
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