ウソツキセンセイ
「今日こそあたし、帰りませんから」


 きっと、平塚先生にとって、今のあたしはものすごく迷惑な「高校生」なんだろうな。


 だけど、今度こそ、平塚先生の本心を聞き出したい。


 昨日、あんな風に言われて泣いていたあたしが馬鹿みたいだ。


 平塚先生の目をじっと見つめて、あたしは玄関の前で立ちはだかる。


「……しつこいなぁ」


「…っ!?」


 
< 233 / 272 >

この作品をシェア

pagetop