ウソツキセンセイ
「だったら……。だったらどうしてあたしなんかに構ってくれたんですか!放課後だって、夏休みだって」


 どうしてあんなに優しく笑ってたんですか。


 嫌な顔一つしないであたしに構ってくれて。


 平塚先生のことを好きになったあたしがただの馬鹿でしかないじゃん。


 苦しくなるまで平塚先生のことを好きにさせたのは、他でもない先生なのに。


「いっそ先生のことなんか嫌いなままでいたかった…。でも、平塚先生を知る度に、先生のこと好きになってたんです。馬鹿みたいに好きになってたんです」


 
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