ウソツキセンセイ
「あと、今更だけど」


「?」


 平塚先生はあたしのことを起こして、狭い玄関の隣に腰をかけた。


「横田さんの告白、熱烈過ぎて、今ものすごくドキドキしているんだけど、どうしたらいい?」


「えっ!!?」


「さすがに先生を辞めた身とはいえ、好きな子からこんなに告白されてしまったら、俺どうかしちゃいそうなんだけど」


 あたしを壁に押して、平塚先生はじっと見つめる。


 
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