ウソツキセンセイ
「うん。あと三つほどストックしてるから」


「……相当気に入っているんですね」


 まぁね、と満更でもない顔で平塚先生は笑う。


 さっきまで平塚先生と言い合っていたことが、本当に無かったかのように感じるぐらい、今この瞬間がとても幸せ。


「横田さん」


「はい?」


「俺のどこが好きなの?」


 いちごタルトを頬張っていると、頬杖をついてこちらを見る平塚先生があたしに聞いた。


 どこって……。


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