ウソツキセンセイ
 平塚先生には、いつもドキドキさせられてばかりだ。


 ずるい。


 ずるいけれど、嬉しくてまた泣きそうだ。


「横田さん」


「…はい」


「半年後、迎えに行くね」


 迎え?


 何のことなのか分からなくて、あたしの頭に疑問符が浮かぶ。

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