ウソツキセンセイ
「じゃあ、しばしのお別れだね。横田さん、ちゃんと勉強するんだよ?」
「分かってますよ」
「はい、これ。お守りのアメ」
平塚先生はポケットの中からアメをたくさん取り出した。
どうして今、とあたしが呟いたのがおかしくて、思わず笑ってしまう。
「じゃあ、また今度ね」
「はい、ありがとうございました」
車窓が上げられて、平塚先生の顔がガラス越しで見えづらくなる。
どうしよ、少し泣きそうになる。
泣きそうだけど、今は耐えなきゃ。
今くらい、笑って見送るんだ。
「分かってますよ」
「はい、これ。お守りのアメ」
平塚先生はポケットの中からアメをたくさん取り出した。
どうして今、とあたしが呟いたのがおかしくて、思わず笑ってしまう。
「じゃあ、また今度ね」
「はい、ありがとうございました」
車窓が上げられて、平塚先生の顔がガラス越しで見えづらくなる。
どうしよ、少し泣きそうになる。
泣きそうだけど、今は耐えなきゃ。
今くらい、笑って見送るんだ。