ウソツキセンセイ
「平塚先生、大好きです」


 車が出発し、エンジンの音であたしの声はかき消されてしまったけれど、充分満足だ。


 あとはもう、卒業式が来るまで平塚先生のことを待つだけ。それと大学に合格しなきゃ。


 やっと見つけたあたしの未来に、いつの間にか胸は希望で溢れた。


 
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