ウソツキセンセイ
 思い切って扉を開けると、平塚先生はあたしがここに来たことに気づく。


「いらっしゃい」


 と、また理科室を自分の店のように振る舞う平塚先生。


「適当なところに座っていいですよ」


「どうも…」


 とりあえず、平塚先生から少し離れたテーブルに座る。一体これから何をするんだろう。


 というか平塚先生また物書きを始めたし。人を呼んでおいて自分は黙って仕事するのかい。


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