ウソツキセンセイ


***


 放課後の合図であるチャイムが鳴り、部活へ行く人、教室に残って勉強する人と皆が自由になった時間。


「じゃ、行ってきます!」


「行ってらっしゃい」


 バスケシューズなどの道具が入った荷物を携えて、蒼依は教室を出た。毎日毎日大変だなぁ、と思いながら、あたしは何をしようかとぼんやり思い浮かべていた。


 あぁ、そう言えば化学の課題出されていたなぁ。


 次の授業までだから金曜日までか…。


 机の中をがさごそと漁って、あたしは化学の課題プリントを探す。


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