ウソツキセンセイ
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放課後の合図であるチャイムが鳴り、部活へ行く人、教室に残って勉強する人と皆が自由になった時間。
「じゃ、行ってきます!」
「行ってらっしゃい」
バスケシューズなどの道具が入った荷物を携えて、蒼依は教室を出た。毎日毎日大変だなぁ、と思いながら、あたしは何をしようかとぼんやり思い浮かべていた。
あぁ、そう言えば化学の課題出されていたなぁ。
次の授業までだから金曜日までか…。
机の中をがさごそと漁って、あたしは化学の課題プリントを探す。