ウソツキセンセイ
「ちゃんと寝なきゃダメだよ?」


「あたしの化学の宿題がかかっているんで」


「……極端過ぎない?」


 もはや平塚先生は呆れ返っている。


 実際、ここ最近の授業は眠たくて仕方が無い。


 気がつけば授業が終わっていた、なんてことはよくある。


 あ、やばい。今も寝そうなんだけど。


 シャーペンを持って、平塚先生が配ってくれたプリントに取り掛かろうとすると、さっそく眠気がおそってきた。

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