笑顔を絶やさずに
「ゆーい。泣くともっと苦しくなっちゃうよ?」
そう言いながら背中をさすってくれる大翔。
私の吐き気が治まったのはそれから5分後のことだった
「優衣…不調だね」
「…はぁ…なんで…だろ…」
まだ息が整って無くて、息切れしながら言葉を発する
「検査したいから、それまでしばらく入院しよっか」
「検査…?
私どっか悪いの?」
検査なんてあまりしないから、一気に不安になる
「それが分からないから、検査するんでしょ」
って苦笑いされちゃった
「…っそれはそうだけど…」
「じゃあ、俺戻るから。
なんかあったらナースコールしてね。」
そう言って大翔が出て行って数分後、私はまた眠りについた