笑顔を絶やさずに
「澤田先生‼︎!」
午前中よりは落ち着いたといっても、まだまだやる事は山積み。
優衣の様子を見に行かなきゃって思いながらも行けていない。
そんな時に、焦った看護師の声がナースステーションに響く。
「ん?」
忙しそうな澤田はカルテを打ち込みながら、看護師に答える。
そんな様子を片隅に、自分もカルテを入力する。
「え?発作?」
「はい…」
「いつから?」
「もう5分経ってます」
そんな会話が聞こえても、大して気にはしていなかった