笑顔を絶やさずに
*1*

Hiroto's Side


-コンコン



「優衣、おはよう」



返事が無いのを承知の上で506号室のドアを開ける



苦しそうな呼吸だけが響く静かな病室



「まだ熱高いな…」


髪を整えながら呟く。




こうなったのはさかのぼる事1日…いや正確には数時間前の事



゚+◇◆゚o+◆◇◆+o゚◆◇◆゚o+◆◇+゚ 




「優衣ー、ただいまー」


今日は珍しくあまり忙しくなくて、早めに家に帰って来た



早いと言っても、もうすでに時刻は夜の8時。




「優衣ー?」


大好きな笑顔で迎えてくれる優衣が来ない。




嫌な予感がして、急いで部屋に入る



「優衣ー!どこ?」


返事が無い事で焦りが募る。




リビングにはいないし、寝室にもキッチンにもいない。




後は…

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