笑顔を絶やさずに
「ヒュー… ゴホッ……ゴホッ…ゴホッ…ヒュー…ハァ…ハァ…ゴホッ…ゴホッ…」
「優衣ー、点滴入れるねー」
いつも点滴を嫌がる優衣が、反応すら出来ないのを見てると、こっちまで辛くなってくる。
「吉田先生、入りました」
「うん、ありがと」
吸入を看護師からもらって、優衣の口元に当てる
「優衣、吸入しよ」
「…ヒュー…ゴホッ…ゴホッ……やっ……ゴホッゴホッ」
「優衣、まだヒューヒュー言ってるから」
涙目になりながらも、余程辛いのか、すこーしだけ口を開いた。
その間に吸入器を入れて、吸入させる。