笑顔を絶やさずに


「優衣、点滴刺すよ?」

そう言いながら針を持つ澤田は、優衣が拒否するのを分かってるんだろうなと思う。



「…グスッ……大翔…」
俺を探してるのか何回も名前を連発する。



「いるよ。点滴刺してからね」
こうでも言わないと点滴させてくれないから



「じゃあチクっとするよー。息吐いてー」




そんなこんなで点滴を入れて、ようやくひと段落。

「ここ空いてるんで、点滴終わるまでどうぞ」


「あ、澤田。ちょっと」


出て行こうとした澤田を止める



「優衣、少し寝てていいよ」



そう言った途端睡魔が襲ってきたのかすぐ眠りに着いた優衣。

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