笑顔を絶やさずに
-ガコン
「はい、飲んで」
ロビーの自販機でコーヒーを買って澤田に渡す
「あ、すいません。いただきます。
それで…なんかあったんですか?」
澤田の隣に腰を下ろして、どう話を切り出そうか悩んでたら向こうから聞いてくれたのでちょうどいい。
「話が早いな、澤田は。
さすが俺の後輩だな〜」
「ふふ、なんですか急に」
「……しばらく優衣を入院させる」
「…はい」
驚かないって事は、多分澤田も同じ事を思っていたんだと思う
「ずっと優衣を診て来たと思うけど、こんなに酷いのいつぶりだろ。ってぐらい酷い」
「…そうですね。」
「うん。
呼吸も怪しいし」
「それはさっき僕も気づきました。
…どれぐらいの入院にしますか?」
「うーん…どうしよう。
とりあえずは1週間かな
ただ、数年前まで殆ど風邪なんて引かなかったのに、ここ1年間で2回も風邪引いたし、今回は俺もびっくり。
3日も高熱続いて、1日平均3、4回戻すなんて」
「そうですね。
確かに連絡頂いた時はびっくりしました。
…じゃあ、入院手続きしておきます。
今日からでいいですか?」
「ありがとう。
うん。って言ってももう10時半だしね。
今日は俺も残って様子見るから」
「分かりました。
では、お疲れ様でした!」
「お疲れ!ありがとね、澤田」
「いえ!」
こうして優衣の入院が決まった。