ストロベリーショートケーキ<第四話>魅惑の魔法
「あ、甘里さん、あっちに道らしき物が…」


あたしは慌てて黒砂糖が指差す方向に目を向ける。


そこには見渡す限りのスポンジケーキの大地に、たしかに茶色い何かが敷き詰められた道があった。


「あの道辿ったらどこかには着きそうね。行ってみよう!」


「えー、少し休まない?俺歩き疲れちゃったし、適当な所でゆっくりしてから遊ぼうよ」


壱吾がまた瞳をキラつかせて、あたし達を引き止める。


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