ストロベリーショートケーキ<第四話>魅惑の魔法
『うわああーっ!!』


大きな叫び声を上げた黒砂糖の全身から、まばゆいイチゴ色の光りが放たれた。


「ひええー!!」


しゃがんでたあたしは、思わぬ出来事に悲鳴を上げながらドスンと尻餅をつき、眩しさから逃れるためとっさに顔の前に手をかざす。


「くー!目が眩むぅー!」


と思ったのもつかの間、ほんの数秒でつぶった目に刺さり込んでた閃光が消えた。


恐る恐る目を開けて、チカチカと光の残る家の中を確認すると…。


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