ストロベリーショートケーキ<第四話>魅惑の魔法
「でええっ!?小人がデカくなってるー!?」


目の前のミニサイズ黒砂糖が、なんとあたしよりデカくなって倒れてた。


いや、ケーキ屋で会った元の人間サイズに戻っただけか。


「うー、いたたた、あれ?ここは…?」


頭を押さえながらムクッと起き上がった黒砂糖は、キョロキョロと辺りを見渡す。


あたしは尻餅をついたままイチゴのネックレスを握り、この男のリアクションを待ってみた。


「うっ、さむっ、うわあっ!これはスポンジケーキ!?ああっ、ドアがチョコ!?なんだこれは!?」


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