ストロベリーショートケーキ<第四話>魅惑の魔法
よし、正常な反応ね。これなら少しは話が通じそう。


あたしには目もくれず、勢いよく立ち上がりギャーギャー騒ぐ黒砂糖。


それを横目にゆっくりと立ち上がったあたしが、黒砂糖に話しかけようと一歩足を踏み出した時―。


「俺は壱吾。俺の事を好きになる魔法をかけてあげるよ」


「ええっ!?ちょっと待って下さい!僕は男は無理です!」


すっかり存在すら忘れてた壱吾が、あたしの時と同じように黒砂糖を口説き始めた。


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