ストロベリーショートケーキ<第四話>魅惑の魔法
「大丈夫、俺にまかせて…」


白目になって今にも泡を吹きそうな黒砂糖の唇に、スウッと近付く壱吾の唇。


ちょちょちょちょっっ!!いくら二人共イイ男だからって、あたしの前でなにする気よ!!


暴走壱吾を止めるため、あたしは今にもくっつきそうな二人をビシッと指差し大声で叫んだ。


「黒砂糖にもキスする気!?こぉんの節操なし!!」


クルッとあたしの方に振り返った壱吾は、「なにか問題でも?」と言いたげな顔をしてる。


「大問題よ!あたしにキスしたのだってありえないんだから!」


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