ストロベリーショートケーキ<第四話>魅惑の魔法
すると壱吾がキラキラ光るアーモンドアイを細め、今度はあたしに優しく微笑み近付いてくる。


ああ、どういう事!?胸が勝手にときめいちゃう!まだ魔法が残ってるわけ!?


徐々に気分が高揚し、頭の中がポワンとしてくる。


「………っ、駄目!このままだと落ちちゃう!あたしは甘里美留久、ファイターなのよ!」


壱吾の甘い視線と必死に戦っていると、難を逃れた黒砂糖がやっとあたしに気付いたらしい。


「あなたは甘里さん!…たしか僕達はトラックにひかれて…、それから…、それから…」


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