My letter 〜君の未来に〜
愛の現れ
直人side
「西里ー!」
俺の名前が呼ばれた。
「おぉ三浦。」
俺と同じくF大医学部に通う同級生、三浦 柾-ミウラ マサキ-。
「昼、一緒にいいか?」
「おぅ、行こうぜ。」
俺らはカフェに移動した。
「西里ってさ、なんで医者目指そうと思ったの?院長がおじいちゃんだからか?」
「いや、それもあるけど…」
「あるけど?」
確かに西里総合病院の孫として、俺は医者にならなければならないって決まっていて、最後はそのことが決め手となったのは事実だけど、本当の理由は違う。
もっともっと重い理由。
「…重いけど、聞くか?」
「そんなこと気にすんな。」
意を決して話し出した。
「…俺には彼女がいる。」
大事な彼女を助けたい、という意思を…