My letter 〜君の未来に〜
「…そんなことがあったんだな。」
「あぁ…でも、俺は彼女に…海実に出逢えてよかったと思ってるよ。」
これは事実で、海実と出逢わない人生なんて想像もつかない。
「西里…いや、直人、一緒に医者、なろうぜ。」
「おぅ、柾。」
俺らは2人で、握手を交わした。
「そういやさ、柾はなんで医者目指そうと思ったんだ?」
「俺も直人と似てんな。ま、俺の場合は彼女じゃなくて幼馴染だけど。」
「幼馴染?」
「男な?おんなじ日に生まれた奴で生まれつき重度の喘息持ち。」
「へぇ〜、一緒だな。」
だいたい同じような理由の奴が集まるんだな。