My letter 〜君の未来に〜
「雫くん。」
「うん?」
まだまだ未来が輝いてる雫くんにこんなことを言ってはいけないと思うけど、ごめんね。
「………私、彩葉のそばには居てあげられないの。ホントはずっと…ずっと、一緒に居て…たくさん話して、たくさん、笑い合いたい…
でもね、それは、叶わないことなの…
だから、私が言うことじゃないけど……………………彩葉の手を、離さないであげてね…」
私の夢は叶わない夢。
全てが叶わないこと。
でも、まだ雫くんは夢を持つことができる。
夢を叶えることができる。
「大丈夫。絶対に、彩葉の手は離さない。」
これからの人生、悔いのないように生きて行ってほしい。
それが私の、
私のいない未来に託す、
願いのひとつ。
「雫くん…彩葉をよろしくね。」