My letter 〜君の未来に〜
記憶の片隅


私は記憶を辿っている。

まだ脳腫瘍でもなく、普通に生活していた頃のこと。

これから来る未来に希望を抱きながら…


それは中学2年生の頃。

幸せだった。

お父さんがいて、お母さんがいて、お姉ちゃんがいて、妹がいて、普通に幸せだった。

普通に会話をして、普通に笑い合って、普通の生活がとにかく幸せだった。

でも、それが壊れたのは…ううん、それを壊してしまったのは、私。

私に脳腫瘍があることが発覚したときから私の家族は音を立てて壊れていった。

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