My letter 〜君の未来に〜
「渡井さん」
今度は誰だろうと思って顔をあげると、クラスメイトの並木 心優-ナミキ ミユウ-さんだった。
「どうしたの?」
「西里先輩と知り合いってホント?」
あぁ直人先輩か。
「あ、うん。」
「これ、渡してもらえないかな?」
渡された封筒を受け取った。
「あたしのお兄ちゃん、西里先輩と同じ学年で今度同級会やるんだって。でも、だーれも西里先輩の連絡先知らないんだって。」
「そうなんだ。分かったよ。今日連絡してみる。」
「お願いします。」
直人先輩に伝言ならほぼ毎日会うしいっか。
今日も海実のところに行くか、あとで電話してみよう。