My letter 〜君の未来に〜
封筒を受け取った直人先輩は私に向き直った。
「誰から?」
「並木先輩だと思います。誰も連絡先知らなくて困ってたって言ってましたよ。」
「あー、そーいや教えてないな。この同級会で交換してくる。」
苦笑いを浮かべながら言った。
「海実、この日は来れないと思うけど大丈夫か?」
直人先輩はやっぱり海実の心配をする。
「大丈夫だよ。行っておいで。」
それに海実もやっぱり直人先輩を気遣う。
お似合いの2人。
「雫、ちょっと待合室にでも行かない?」
「いいよ。いつも2人に出てもらってるからね。」
私と雫はそっと静かに病室を出た。