My letter 〜君の未来に〜
「最近体調はどう?」
「たまに胸が痛くなるけど倒れたときに比べたら全然平気。」
静かな待合室に座って雑談中。
「海実は?最近どう?」
「わからないけど前より痛そうにしてること増えたと思うよ。」
「そっか…」
そんな話をしていると後ろから声がした。
「西里先生、石井先生。」
振り返ると海実の主治医で直人先輩のお兄さんの西里先生と雫の主治医の石井先生がいた。
「西里先生はやめようよ。この病院にはたくさんいるからね。」
「2人の時間、邪魔しちゃったかな?」
「いえ、いつも雫がお世話になってます。」
「最近は調子良さそうだね。」
岬人先生は雫に向き、声をかけた。
「はい、おかげさまで。」
「よかったよ。まだ若いから。」
「そういえば、最近学校で海実の話が広まってるんですよ。」
岬人先生たちに言ったら何か変わるかもしれない。
「へ〜。どんな話?」
「優等生がなんで急に退学したのかって。他校に彼氏がいるとか、夜の仕事をしてるとかいろいろ。」
夜の仕事とか海実は絶対しないのに、噂ってホント不思議。
「ははっ海実ちゃんが夜の仕事なんてねぇ。」