My letter 〜君の未来に〜
岬人side
俺の担当患者であり直人の彼女であるところの海実ちゃん。
彼女が今日、意識不明となった。
ピコンッピコンッピコンッ…
突如として鳴り出したその音は、彼女の呼吸低下を表していた。
俺はナースコールを押して叫んだ。
「709より伝達!清水 海実、呼吸低下!至急人員補充要求!」
俺はそれだけ叫んで、心肺蘇生を開始した。
「直人っ!AED要請しろっ!」
「わ、わかったっ!」
俺の言葉で直人は病室を飛び出していった。
「岬人っ!代わるっ!」
直人と入れ違いで病室に入ってきたのは石井先生だ。