My letter 〜君の未来に〜


俺は今度、哉斗の病室へと向かった。

「哉斗、入るぞ」

扉を開けた先には、哉斗と柾。

柾にはさっき電話をして、来てもらった。

「直人…」

哉斗は俺の顔を見て、悲しそうな顔をした。

哉斗も海実と仲良くなってたからな…

涙を堪えて、無言で封筒を渡した。

“柾くんへ”、“哉斗くんへ”と書かれた封筒。

「…ありがとな…」

柾は俺にお礼を言った。

俺は少し笑って哉斗の病室を出た。

< 152 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop