My letter 〜君の未来に〜
「…もういいかな?
あ、俺は直人の兄の西里 岬人-ミサト-。
西里総合病院で脳神経外科医やってるんだ。」
そうだったんだ。
「ありがとうございました…」
「海実、兄貴の話聞いてくれる?」
コクンと頷いた。
「直人から海実ちゃんのことは聞いてたんだ。ゴメンね。
単刀直入に言うね。…ウチの病院の診察受けに来ない?」
「西里総合病院、ですか?」
「うん。脳のこと…ウチで調べない?」
私は、治療を諦めた。
でも、岬人さんなら…
「…私の脳腫瘍は………もう、治りません。
それでも……………………いいんですか?」
「いいも何も、俺が自分で言ってるんだしね。
ついでに今から病院行かない?肺炎っぽいから…」