My letter 〜君の未来に〜
「はい。よろしくお願いします。」
「じゃあ診察始めるよ。」
ーーー
「ありがとうございました。」
「いえいえ。直人の彼女だし岬人の頼みだしな。」
山岸先生は笑顔でそう言ってくれた。
「マジで先生ありがとうございました。急言ってごめん。」
「いいってそんなん。今日は外来少なかったし。
海実ちゃん、直人とかに言っていつでも辛くなったらおいで。」
「ありがとうございます。」
「じゃ、先生また来るわ。」
「あぁ。」
直人くんの言葉に先生は手を振った。
「直人。」
診察室を出ると、そこには岬人さんがいた。
「悪い、待たせた?」
「いや、平気だ。いろんなところに動いてもらって悪いけど、俺の診察室行こう。」
私は頷いた。