My letter 〜君の未来に〜
直人side
今日、俺は高校へ来た。
海実のことで、話があったからだ。
話が終わって、帰ろうと思って廊下に出たときだった。
「突然すみません。失礼ですが、西里先輩でいらっしゃいますよね?」
と声をかけられた。
振り返った場所にいたのは、海実と同学年だと思われる女子生徒が立っていた。
「う、うん。そうだけど…君は?」
「あ!失礼しました。2年B組の渡井 彩葉と申します。お聞きしたいことがございまして、声をかけさせていただきました。」
「2年…あ、渡井さんだっけ?何かな?」
2年ってことは海実と同学年、だから用って言うのも想像がつく。
「はい。単刀直入に申し上げます。
清水 海実さんが学校に来ていない理由を教えていただきたいんです。
ご存知ですよね?」