My letter 〜君の未来に〜
彩葉side
私には誰にも話していない彼氏がいる。
彼と出逢ったのは幼稚園の頃、幼稚園から一緒の男の子だった。
ずっと仲良しで、なんでも話せる唯一無二の相手だった。
彼といるとすごく楽しくて、なんでもできちゃうような気もした。
小学5年生の夏、
「ねぇ彩?」
「なぁに?」
「俺、彩が好き。」
そう言われたとき、すごく嬉しかった。
「私も雫が好きだよ。」
初恋が叶ったんだ。
でも、そのときの私たちは、幸せすぎたんだ。
幸せにはいつか“終わり”が来ることを私はまだ知らなかった。